ルリアン

きっかけは夫からの一言

TOPIC3

きっかけは
夫からの一言

自分の言い分だけを押し付けてきて、こちらの言い分には耳も貸さないので、話し合いは常に平行線でした。
発狂しそうになりながら、時に発狂しながら根気強く続けても夫を理解できることはなく、私を理解してくれることもなく無意味な話し合いに疲れ果てました。
そんなある日夫から提案がありました。

「俺はアスペルガーかもしれない、それで話し合いができないのかもしれない」と。

私は半信半疑でネットで調べ、本を読みました。
なぜ半信半疑だったかというと、私自身アスペルガー症候群の特徴をこう捉えていたからです。

「空気が読めない、ちょっと変わった人」

アスペルガー症候群であるということが、こんなにも結婚生活に破綻をきたすまでの事とは思っていませんでした。ちょっと変わった人なんて、どこにでもいますから。
女心が分からなくてモテない、そんなイメージでした。

変わり者に対する嫌悪感もなかったですし、恋人の頃から変わり者同士として分かち合えることがありました。なにより、夫は仕事をバリバリこなしています。
その夫が豹変した理由と、アスペルガー症候群とが繋がらない、そう思っていました。
でも、知れば知るほど、本を読めば読むほど、そこには夫のことが書いてありました。

ここから、私は夫を観察しアスペルガー症候群についての勉強を始めました。
大人の発達障害の方の多くは、これまでの人生経験から大概のことは問題なく過ごしていけるようになっています。
けれども家庭という場所は、いうなれば本性が露わになる場所、素の自分でいられる場所です。