ルリアン

責任を1人で背負う

TOPIC2

責任を1人
で背負う

私は今の夫と結婚してから、ずっと「もう私は暖かな家庭を諦めなければならないんだ」と卑屈になりました。
理解してくれると信じて相談した両親や友人からも「男なんてそんなもん」とか、「言い方が悪いのでは?ヒステリックになってない?」という親身になってくれているが故の言葉に傷つき、自分に原因を探すようになりました。私の何が悪いのか?と夫へ聞くも、その回答は曖昧で、なのに夫は私を嫌いなのでは?と思うような暴言・暴力・嫌がらせは止まらず、私は鬱になりました。
ある日、ベッドから起き上がれなくなりました。
体が鉛のように重くて起き上がれない。気力が湧かない。ご飯が食べられない。子供の事はできても自分の事はできませんでした。
自分の事は全て放棄しました。セルフネグレクトの始まりでした。
そうでもしないと、夫の理解不能な言動に立ち向かいながら育児を行うことが出来ませんでした。
悪阻で脱水症状があり、入院になるかもしれないといわれていた頃、3日間、飲んでは吐くを繰り返し、ゼリーなら食べられそうだから買ってきてほしいと、床に這いつくばってお願いする私に、「もうお風呂入ったから、外に行きたくない」と言い放ち、夫はTVを観はじめました。

床に這いつくばって動けない私の目の前で、優雅にくつろいでいました。
喧嘩ばかりの結婚生活を立て直したい、子供の前で喧嘩はしたくないと話し合いを持ちかけても、夫は「俺だって喧嘩したくないよ!」と怒り始めて話し合いは中断。

喧嘩の原因になっていることを一個一個、解決していきたいと提案しても「俺は悪くない」と怒りだす。「あなたが悪いと言っていない。私に悪いところがあるなら教えてほしい」と伝えてみても具体的な指摘はなく、話し合いは進まず途方に暮れました。
共感力がないということは、そういうことなのです。

私がいない方が幸せなのかと、週末婚や離婚を持ちかけても、離婚も別居も週末婚も絶対に嫌だといい話し合いは拒否されました。
ならば大事にしてほしい、人間として扱ってほしいと伝えても、大事にしているし人間として扱っていると怒鳴りだす。
そんなことを願う私が悪いのだと言われているようでした。
具合が悪いと伝えても、鬱だと伝えても、夫から心配の言葉一つかけられることはありませんでした。
辛いから助けてほしいと頼み事をすれば、厄介な存在として扱われ、離婚をしようと提案すれば、全力で拒否される。
家庭でサンドバッグにできる嫁がほしかったのだろうか?と思いました。
けれども夫の答えは、いついかなる時も、病める時も健やかなる時も一緒にいたい。暖かい家庭を築いていきたいでした。
私の精神状態は壊れていました。異常な家庭です。健全に暮らせません。

どうすれば家族が穏やかに健全な家庭を築けるか話し合いをしましょうと持ちかけても話し合いに全くなりません。

友人を間に挟んで話し合っても、夫の言い分は大事にしている。大事に思っている。離婚も別居も絶対に嫌だということだけしか分かりませんでした。

言葉と行動がともなっていないことを、友人が伝えても夫が理解することはありませんでした。